【東近江市】今年は一般の見学者が大勢見守る中、繖峰三神社で伊庭の坂下しが執り行われました
繖峰三神社の大鳥居まで氏子の若衆が神輿を引きずりおろす伝統の神事、伊庭の坂下し。
毎年5月4日に催されるこの神事は、滋賀県の無形民俗文化財のひとつにも選ばれています。
近年はコロナ禍のため開催が見送られたり、一般見学が実施されなかったりしました。2023年は4年ぶりに一般見学も許され、多くの方が繖峰三神社に集まっていました。
今回掲載している画像は安全性を確保した上で撮影しております。
なお、遺憾ながら取材員の身体能力では「二本松」よりも上、広場や拝殿まで安全に辿り着ける気がしなかったため、そちらの画像はございません。
「こんな急な斜面、本当に数百キロもある神輿を下ろしきれるのか」と驚きが湧く順路です。
大勢の人々の躍動によって、神輿は着実に麓に向けて移動していきます。威勢のよい大きな声が山に響き、そして神輿が地面や山肌とこすれ合い、土埃とともに迫力ある重々しい音を生み出します。
無事に神輿は麓に辿り着き、大勢の一般見学者が生み出す盛大な拍手や歓声によって迎えられました。
普段ではまずあり得ない人口密度。まさしく地域一丸となって催される伝統行事なのだなぁと実感します。
800年以上続いている神事、伊庭の坂下し。来年、再来年、さらにそのまた未来でも、連綿と続けられていって欲しいものだと思います。
繖峰三神社は、こちら↓
