【東近江市】参加者募集中! 江戸時代から続く地域の伝統技術を継承する「チャレンジ“大凧”」のはじまりとなる「のりつけ式」が執り行われました
2025年9月13日、世界凧博物館 東近江大凧会館の別館では「チャレンジ“大凧”」の「のりつけ式」が執り行われました。
チャレンジ“大凧”は地元の伝統的な行事であり、国の選択無形民俗文化財にも指定されている「近江八日市の大凧揚げ習俗」を次世代へ継承するため、2007年より始められた取り組みです。
先日、東近江市では12年ぶりに100畳敷の大凧が制作されました。また新成人をお祝いする20畳敷大凧が、毎年制作されています。
チャレンジ“大凧”で制作されるものは8畳敷ですが、制作の基本的なプロセスは同一です。そのため8畳敷大凧の制作経験は、20畳や100畳といったサイズを制作する際にも大いに活かせます。
ちなみに100畳敷大凧は丸められて広間の端に保管されていましたが、それでも確かな存在感がありました。
本年の参加メンバーは、のりつけ式時点で7名でした。メンバーには帽子やバッチが配布されます。(※帽子は新規メンバーにのみ。過去にも参加したことがあるメンバーは、既に帽子を所持しているため)
なお、過日に「現在、参加メンバーが募集中です。応募締切は2025年8月31日」とお伝えしましたが、現在はその期日は撤廃されています。
東近江大凧会館の館長の鳥居さんは「20名になるまで随時募集しておりますので、ぜひ参加してください」とコメントしています。
また東近江大凧保存会の会長さんは「チャレンジ“大凧”の、8畳敷の、制作が始まります。こののりつけ式というのは、大凧の制作を内外に、これから大凧を始める! という風な儀式です。毎年、10名あまりのチャレンジの方が参加しています。今年も7名の方、まことにありがとうございます。皆さんと一緒に8畳の大凧、立派に作り上げ、大空高く揚げたいと思っております」と挨拶しました。
今年の判じもん(図柄)は「師(し)」の字を胸に刻んだ2羽の雉(きじ)によって「木地師(きじし)」が表現されており、さらに市章と里の字を配置することで東近江市が「木地師の発祥の地であること」をPRする狙いがあります。
参加した小学生からは「きじし? 何それ?」といったリアクションが見られました。
東近江大凧保存会の方々は「ならばこそ、今回のような大凧作りなどの機会を通じてアピールし、小さな子どもたちにも地元の文化や工芸を知ってもらわなくてはならない」と、判じもんについて説明をしていました。
その後、東近江大凧保存会会長さんたちによるお手本を経て、参加メンバーが紙継ぎ(※大凧に使用する和紙の貼り合わせ)をしました。
週末を利用し、今後およそ2か月かけて8畳の大凧が作られていきます。
楽しく、そして順調に作業が進んでいくことを心よりお祈り申し上げます。
世界凧博物館 東近江大凧会館は、こちら↓