【東近江市】立派な石垣が残る観音寺城北方守護の城、佐生城
佐生(さそう)城は現在の東近江市五個荘日吉町から佐野町にかけて、室町時代に後藤氏によって築かれた山城です。佐野山城や佐生日吉城という別名があります。
正確な築城時期は不明ですが、観音寺騒動が発生した永禄6年(1563年)には既にあったものと考えられます。
2021年4月より遡ること450年以上も前の佐生山の山頂には、城があったのです。
近江佐生城完成。#佐生城 #近江戦国歴史浪漫 pic.twitter.com/CSXgi7JUoe
— お城のジオラマ鍬匠甲冑屋 岐部博 (@katuuya2012) January 23, 2020
在りし日の姿はジオラマ城郭模型作家の岐部博さんが佐生城のジオラマを製作しておいでなので、そちらもご参考になるかと思います。
標高約160メートルの佐生山の山頂に築かれた城。160メートルと聞くと大した高さではないと感じるかもしれませんが、実際に登り始めると息は上がり、額には汗がにじみます。
丸木階段が続きます。雨天、もしくは雨が降った翌日などは足元が滑りやすくなると思いますので、ご注意ください。
佐生城は観音寺城の支城であり、城主であった後藤氏は六角氏の重臣。進藤氏と合わせて『六角氏の両藤』とも称されていたと伝わっています。
車で向かう場合は、猪子山の北向岩屋十一面観音の参拝者用無料駐車場を利用するとよいかと思います。案内板にそって進めば佐生山へと至ります。
ちょっとした運動に、あるいは地元の歴史を探訪しに、はたまた諸行無常を味わいに、佐生城へと足を運んでみてはいかがでしょうか。