多くの近江商人屋敷が現存している、東近江市五個荘金堂町。

一般公開されている邸宅は中江準五郎邸、外村繁邸、外村宇兵衛邸の3軒ですが、伝統的な建築物は全部で197棟、門や塀といった工作物は106件にも及んでいます。

2022年8月21日まで、中江準五郎邸や外村繁邸は宮荘町の藤井彦四郎邸とともに「懐かしむ！昭和のうちわ展」の会場となっていました。

外村宇兵衛邸のみ改修工事のために一般公開が終了となり、休館しています。

その改修工事は、外村宇兵衛邸を宿泊型研修施設「NIPPONIA五個荘 近江商人の町」とするためのものです。

五個荘金堂町は歴史と趣きの深い町ですが、各所にある建造物の維持には費用がかかります。そして相続上の問題などから、貴重な建築物の空き家化も進んでいます。そこで東近江市と株式会社NOTEの出資によって「株式会社いろは」が設立されました。

NIPPONIA事業としても初の試みである企業向けの宿泊型研修施設を展開し、施設の利用を通じて地域の文化に触れ、利用者が新たな視点を獲得することが期待されています。

「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、近江商人の理念に基づく試みです。

※画像提供：「NIPPONIA五個荘 近江商人の町」PR事務局

改修後の外村宇兵衛邸は通常の宿泊施設機能はもとより、シアタールームとなるよう蔵が再設計されていたり、大人数での研修会や勉強会が行いやすいよう田の字の間取りが備えられたりしています。

またオープン後はウォークツアープログラムの展開が予定されています。

先述しましたとおり、オープン予定日は2022年9月1日。文化財の保存、地域資源の活用、そして市町の活性化が相乗して進むことが願われます。

外村宇兵衛邸は、こちら↓

この記事は「NIPPONIA五個荘 近江商人の町」PR事務局（株式会社プラチナム）のご協力を受けて作成しました。

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